インタビュー

vol.01 浦部さん、御園さん、りえさん編

参加者(質:質問者 浦:浦部さん 園:御園さん り:りえさん)

質:今のお仕事から教えてください。

浦:(株)カナガワエステートの管理物件グリーンパーク船橋の責任者をしながら、不動産部全体のマネージメントとしています。

園:私はマンションのリフォームを担当しています。

り:3年前にスタートした中古住宅リノベーション「dearhome」の運営をしつつ、会社全体の総務的な仕事をしています。

質:入社した経緯は何ですか?

園:もう23年前だけど、建装部の佐藤樹直君から声をかけてもらって、初めは配送部で働いてたんだよね。それまでガソリンスタンドで働いていたんだけど 実は免許取り立てでさ、ヒヤヒヤしながら運転をしていたのを覚えてるよ。その後、グリーンパーク船橋の管理部の仕事をしながら 会社の新規事業だったバイオテクノロジー部のお手伝いをしています。

浦:私はもともと元希さんとバイト仲間でして ある日、新宿に呼び出されて、「何だろう?」と行ってみると、「一緒に僕の仕事を手伝って欲しい」と誘われました。「親友と働くのはちょっと…」と思い一旦は断ったのですが、あまりに何度も熱心に誘ってくれるので心が徐々に動き、「一度チャレンジをして駄目ならあきらめよう」と思い入社を決意しました。私は若い時に大病をして、当時はまだまだ体が万全ではなかったのですが、今では心も体もかなり図太くなりました。

質:印象深いことは?

浦:いっぱいあって選べないんですが、まだ、体調が万全でない頃に、そっと見守ってくれる人がたくさんいて嬉しかったです。井藤会長が「精がつく」と言って、自家製の高麗人参のお酒を持ってきてくれたのが凄く嬉しかったな~。グリーンパーク船橋の入居者さんとは色々な思い出がありますが、特に東日本大震災の時に共に協力し合った事で、一体感が生まれた気がします。この時は余震などが原因で、部屋にいるのが不安だという方の為にキッズルームを開放しました。髪型や服装を気にせずにみんなでキッズルームに寝泊まりして過ごしました。通常の生活に早く戻して差し上げたいと、夢中で働いたのを覚えています。

質:水道管の破損による断水も印象的でしたよね

園:あの時は水道の本管が損耗して破裂し、水が使えない状態になったんだよね。水が無くては生活できないから、近くのスーパーやコンビニから大量の水を購入し、それぞれのお宅に配って回ったんだ。社員だけでなく、アルバイトの人も黙々と水を運んでくれた。

り:あれをきっかけに、社内のチームワークの良さパワーアップした気がするよね。浦部さんの指示出しがとても良かった「入居者さんの為にとことんやります」という熱意が社内の中に伝播して、チームがいい方向に向いたと思うし、特に社員と同じようにアルバイトの人が率先してやってくれるのが嬉しかったです。あの頃からすごく居心地のいい職場に変わったなと思います。

質:思い出に残っている従業員はいますか?(不動産部は年配者の従業員が多い事から、すでに現役を退いている方も多い)

園:俺は拜﨑さんだな~。仕事を覚えるのが速くてリーダーシップが凄くあった。でも仕事に厳しいからずいぶん俺とぶつかったけどね。拜﨑さんが居ると、仕事を安心して任せることが出来ました。拜﨑さんは今、グランドゴルフに夢中らしいよ。

浦:拜﨑さんとは今も年賀状のやり取りがありますよ。初めは寡黙でおっかない人かと思っていたから接し方に困ったけど、第一印象と違ってやさしくて責任感があって、不器用だけど細かいことに気が付く人でした。御園さんと言い合いをしていると、ケンカみたいに言い合いをするから初めはびっくりしました。でもそのうち信頼関係があるからこそ言い合えるんだなと気づきました。

り:私は笘米地さん(浦部さんの前の不動産部の責任者)も印象深いです。

浦:笘米地さんは学者肌で頑固だから打ち解けづらい面があるんだけれど、親しくなってからはいろいろな話をしてくれて、お互いの悩みごともずいぶん相談し合いました。難しいお客様のクレームの対処方法を教わったり、何かあると駆けつけてくれるとても優しくて責任感の強い上司でした。

園:私は笘米地さん自身よりも笘米地さんの娘と仲がいいんだよね。今でも一緒に遊びに行ったりする。

一同:え~!そうなんだ~!

浦:それから、正枝さん(マンションのオーナー)にも助けられた。普段は仕事に厳しい人だけど、 マンションがリーマンショックの影響で空室がたくさんでてしまった時に、一回も「空室が多いからなんとかして」というような事を現場には言ってこなかった。本当はご自身が一番苦しいだろうに、私たちの努力が結果に結びつかない苦しい気持ちを分かってくださる方なんだなと、非常に感じ入りましたね。

質:楽しい思い出などありますか?

園:楽しい思い出は海外旅行だな。ラスベガスで元希君とブルーマンショーを見に行ったのが忘れられない、まだあの頃は日本に来てなかったもんね。あとは北京だな北京動物園。とにかくたくさん海外旅行に連れて行ってくれたな~。

浦:私は北海道に研修で6回行った事ですね。あの研修を通して、建装部の人との壁が凄く低くなりました。皆さんの人柄がよく分かった。いつもは強面だけどみんないい人なんだな~って。

園:建装の中堅、大輔君とか大橋君とかがホントにいい方向に育ってきた。最初入社してきたときは、照れて挨拶もできなかったのに、今は若い奴に「あいさつしろ、マナーをまもれ!」って指導してるよね。すごくたくましく変わったよ。

浦:みんな、感じのよい挨拶をしてくれます。

質:グリーンパーク船橋には入居者向けのイベントがたくさんありますよね。それについての思い出などありますか?

園:グリーンパークのイベントは少しやりすぎるくらい(笑)昔から多かったけど杉林(御園さんの跡を継いだ管理部のリーダー)がイベント好きだからどんどんパワーアップしちゃった。でも入居者との距離が近くなるのがいいよね。

り:私はクリスマスのサンタが思いで深いです。毎年サンタの格好したスタッフがクリスマスイブに各部屋にプレゼントを届けるって企画があるんですけど、ある年、バラバラにお部屋を回っていた3人のサンタが エレベーターでちょうど乗り合わせちゃった。「すごい偶然だね」って笑いあってたらそこにピザの配達の人がサンタの格好をして乗り込んできて、大爆笑になりました。

浦:1つのエレベーターに4人のサンタ(笑)

り:イベントをすると入居者の子供の喜ぶ顔が見られて嬉しい。子供の成長が変わるのが毎年見られます。

浦:自分の背を越していくのが感慨深いですね。

園:大人になってもハグができる関係は大事にしていきたい。

り:小・中学生になっても接することが出来ることは素晴らしいよね。

園:他人の子でも叱るときは叱る。いいことしてくれたらしっかりほめる。そうするとご両親からも感謝される。

浦:御園さんは叱り方がうまいからな~。叱るのに子供に慕われる。見習いたいです。

り:アルバイトスタッフもお子さんとの対応がすごくいい。

園:子供を大事にするとパパ・ママともコミュニケーションが取れる。やはり子供が多いのがコミュニティにはすごく大事だよ。

質:100周年を迎えて未来の会社に期待する事はありますか?

り:私は建装部の50~60代の社員5人組がますます必要となる存在になる気がする。初めて会ったのは20年前で、当時はいかにもヤンキー上がりのいかにも「俺たち昔悪かったです」って感じの人たちでした…

浦:怖くて声掛けられなかったよね

り:でも年月が経ってみんなすごく「いい奴」に変わっていったなと思う。今、会社は色々な改革が進んでいたり、オープンな社風に変わってきて若い子も自分の意見をどんどん言うようになってきた。でも、だからこそ5人がいることですごく安心感があるというか。技術的にもまだまだ教えてもらう事がいっぱいあるなって思う。これから会社の夢を現実化させるためには、この5人がますます必要で中心的存在になるんじゃないかと思う。新しい人たちが育っていくまでしっかりと見守って育ててくれそう。運命の5人、仕事が大好き、100年の歴史のバトンをつないでくれると思う。

園:今の時代、残念だけどやめていく人もいるけれど、いい会社だなって思って長く勤めて、下の人に頼られるのもいいもんだな~と思うよ。人間働いて、頼りにされているうちが花。趣味も謳歌して、家族を大切にして、俺も若い人に引き継いでいきたいと思うよ。

浦:しっかり引き継ぎます。

一同:(笑)